ペンギンの二度寝

アナログレコードをはじめた女。音楽や本、旅の記録

曼荼羅に撃ち抜かれた早春、そして秋になって。

最近季節の移り変わりがえらく乱暴だけれど、気持ちのいい秋がようやく主役になりましたね~。

 

私の友人にはものつくりをしている人がちらほらおりますが、その中で一人、ガラスのビーズを編んで小さな曼荼羅(マンダラ)を作っている人がいます。

私は十代の頃から仏教美術が好きで、曼荼羅も大好物。なので仏教特有のものだと思っていたけど、友人いわくマンダラという言葉は古代インドの仏教用語ながら、こういった構造のものは古今東西、自然界の中にもあるんだそうですね。↓友人のブログより。

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友人は子供の頃から何故か曼荼羅に惹かれていたそうで、いつか自分でも作りたいという想いから、ビーズで創る方法に行き着いたとのこと。
図柄はチベットの伝統的なものを使いながらも、彼女が勉強していた色彩心理を応用した色遣いになっていて、宗教的な匂いはゼロ。曼荼羅について何も知らなくても魅力を感じられる美しい作品ばかり。↓のページで見ると分かると思います~。

www.creema.jp

"色"が人に及ぼす影響って結構大きいようで、特に女性はファッションやメイクでそれを実感している人も多いですよね。友人はそんな色の効果を利用して、情熱的な赤や心を浮き立たせるピンク、やすらぎの緑に冷静の青…などなどを組み合わせて、手のひらサイズの中に多彩な世界を創っています。

友人宅で作品や道具を見せてもらったんだけど、一口に赤と言っても様々な色合いがあって、それらを選びながら一粒一粒編みこんで…と気が遠くなる作業! すごいです…。
そんな曼荼羅をお部屋に飾ったり光に透かせてながめたりすることで、イライラしたり落ち込んだり、前向きになれなかったり…という心をサポートするものだということです。

ところで、ピンクって好きですか? 私は今までこの色には抵抗がありまして。一部の女性には分かっていただけますよね、ピンクへの複雑な心理。

素直に自分の女性性を受け入れられない、受け入れたくない、あるいは周囲が押し付ける女性観への反発…などなど。おそらく男性には理解しがたい心理だと思われますが、けっこう根が深いんですよ、これ。ピンクが嫌いなこと自体は何の問題もないけれど、それが心の中にある何かのねじれの表れだったりもして。
そんな私に、友人が今年の初めごろ突然、こんな素敵なピンクの曼荼羅をプレゼントしてくれてまして。

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これを一目見て「かわいい❤️」とキュンとしてしまったのは私の2017年10大事件の一つであります。ピンクを見てそんな気持ちになったのは初めてや~!


例えるなら、心の片隅で不貞腐れてゴロ寝しては缶ビールをぐびっといってる内なる小さいおっさんに、温かく美しい光が差し込んで「あなたはそんなおっさんライフを楽しんでいるようだけど、本当にそれで満足? もっと風通しが良くて明るい場所で、ドキドキワクワクしながら女のコなあなたを楽しみたいんじゃないの?」なんて耳元で囁かれて。
いつもなら「キラキラ女子みてぇなこと言ってんじゃねぇよ。こっちは酒とロックと文庫本でもありゃ十分なんだよ」なんてうそぶいてもう一本ビールをあけるトコだけど、この曼荼羅ちゃんの囁きはキューピッドの矢のように一瞬で胸を貫いてしまった。白旗を上げざるを得ない。内なるおっさんの着ぐるみの中には、ピンクの色鉛筆でお姫様のドレスを描いていた頃の小さい女の子がいたんだなぁ。

 

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彼女が作る曼荼羅には、人はみんな光り輝いた美しい存在なんだよというメッセージを込めているそうで。部屋に曼荼羅を飾ってながめていると「私だって輝いてもいいんだよなぁ」なんて、素直に思えるから不思議です。

その後、春に40歳になったことも大きいけれど、今までの私の行動パターンと違うことを次々にやってみる事にしました。流行ってる服を買ってみたり、化粧に時間をかけるようにしたり、ブログを始めたり、レコードプレイヤーやスピーカーを買ったり…などなど。今のところそれで具体的に大きな変化が起きたとは言えないけど、ゆっくりと心の地殻変動が進行している感じ。

 

この小さな曼荼羅には大仰なメッセージ性があるわけでもなく、ましてや運気上昇などのおまじない的な効果がある訳ではないと思います。ささやかな光で心の片隅を照らして、自分では見えていなかった部分を気付かせてくれたり、そっと背中を押してくれたり。少なくとも私にはそんな風に感じられます。

私のこのブログもそんな流れから始めたはずなんだけど、過去の記事を読み返すと内なるおっさん着ぐるみが活躍してるな…。まあこれはこれで愛着があるし、一部が皮膚と同化してるようなので無理に引き剝がさず、内側のオンナノコとも仲良くやっていこうと思います~。