ペンギンの二度寝

アナログレコードをはじめた女。音楽や本、旅の記録

新宿と吉祥寺で出会った70年代の歌姫たち。

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このところ立て続けに買ったツェッペリンのアナログレコードが少々高めだったこともあり、ちょっとレコードハンティングは控えようかなあと考えてた矢先、所用で新宿に出かけたらやっぱり我慢出来ずレコードショップに行ってしまった。むむむ。

渋谷店に続き去年アルタにオープンしたHMVのレコード専門のショップをちらりと…。

recordshop.hmv.co.jp

まずはまだ買ってないツェッペリンのアルバムを物色。だけど最近実際買ったものやネットの情報などを考え合わせると慎重になってしまいます。ツェッペリンはもうちょっとよく調べてから買おうかなあ。

それで他のものも探してみるけど、なかなか値段との折り合いが付かず。だんだん場数が増えてきたせいか、最初と比べて慎重になってきたなあ。

そこで今まで見てこなかったEPコーナーへ。EPは直径17cmの小さいレコードで主にシングル曲用のもの。小学生のころ初めて自分の小遣いで買った音楽が男闘呼組のシングルEPでした。懐かしい。

そして前から気になっていた藤圭子のEPの中から「新宿の女」と「みちのく小唄」をお買い上げ。二枚買って1000円ちょっと。よしよし。

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それから、せっかく新宿まで来たからもうちょっと足を伸ばして吉祥寺へ。昔、5年ほど住んでいたことがある大好きな街です。今年3月にオープンしたHMVレコードショップの3号店HMVレコードショップコピス吉祥寺店ディスクユニオン吉祥寺店 をハシゴしたけど、これというものに出会えず…。なのでちょっと離れた井の頭通りの方にあるココナッツディスク吉祥寺店へ初めて行ってみました。

| COCONUTS DISK KICHIJOJI

ようやく見つけた、今日の決定打! アルゼンチンのフォルクローレ歌手、ヒナマリア・イダルゴ(Ginamaría Hidalgoのスタジオアルバムと1975年日本公演のライブ盤。この二枚のLPを買っても2000円でお釣りがくるなんて~。アナログレコードの楽しみの一つはこれです

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この曲をアナログで聴いて素晴らしいと思ってて、いつかLPが欲しいと思っていたのです。よかった~。家に帰ってから早速聴いてみます。ヒナマリアちゃんの日本公演では「浜辺の歌」を日本語アカペラで歌っています。途中から若干日本語があやしくなるけど、これがほんとうに美しい。一時期は日本でも結構人気があったそうだけど今はあんまり知られてないっぽい。非常にもったいない。是非↑のyoutubeで天上の歌声を聴いてみて!

そして藤圭子。ちょっとすごいですよ、宇多田ヒカルのお母さん。EP盤じゃ物足りなすぎる。いそいでネットでLPを検索です。どうやら1970年の渋谷公会堂のライブ盤が超名盤にして希少盤らしい。昨年他のライブ盤と一緒にようやくCD化されボックスセットで発売中とのこと。

www.110107.com

どうしよう~。これも欲しいけどやっぱりアナログの音で聴きたいよう! 

悩んだ末、ヤフオクでLPをぽちっとしてしまいました…。初ヤフオクです。やばいです。私はこれから自制心を保てるのか? 財布のひもをぎゅっと締めながら、到着を待ちましょう、ね。なこさん。

 

 

Zep「Presence」と新しいオーディオ店 @ 渋谷。

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最近アナログレコード関連の情報をネットで検索していたら、オープンしたばかりの渋谷のオーディオショールーム "Stylus & Groove"という何やら良さげなところを発見。スタイラス・アンド・グルーブ、レコードの針と溝。そのネーミングからもお店の志とセンスがうかがえます。

stylus-groove.com

 

HPによると毎週試聴イベントがあって、2回目の6/1はツェッペリン7枚目のアルバム「Presence(プレゼンス)」特集ですと⁉︎ 個人的にアナログ祭りにしてツェッペリン祭りを開催中の私はモチロン行って参りましたよ。

 

渋谷駅から徒歩 8分、静かな住宅街の中の比較的小さなお店。アナログにこだわりを持った高級オーディオ機器や高音質盤レコードを取り揃えていながら、室内はカジュアルでセンス良くコーディネートされてます。これは若い人や女性でも行きたくなるわぁ。

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イベントはすでに始まっていて、A面最後の「Royal Orleans」がわりと爆音で再生中。お飲み物は?と渡されたメニューにはコーヒー等の他にビールが…。素敵すぎる。オーディオの店やイベントでアルコールが出るなんて初めて!(あ、イベント時以外は出していないそうです〜)

続いてB面 を通しで、その後店内の高音質盤からリクエストを募ってプレイ。私が持参した「」や「Physical Graffiti」からも何曲かかけて頂きました。ありがとうございました!

今回のデモ機器はEARの真空管アンプやHarbethのスピーカーなど。アナログらしい音の濃さや厚みが、「Presence」全編のタイトでソリッドな演奏をより太く強く表現し、まさにプレゼンスが増した音でカッコよかったです。

 

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Presence」はツェッペリン前期の人気作と比べると若干マイナー感があるので、なぜ今回これを?と不思議に思ってお店の方に聞いてみたら、ミュージシャンの間ではこれが断トツの支持率だそうですよ。今回改めてキレッキレの演奏を再認識したのでなるほどな〜と納得。

このお店はミュージシャンやレコーディングエンジニアの方々によって運営されているとのことで、確かに多くのオーディオショップとは違う感性で成り立っている感じ。小さくて居心地の良いライブハウスに似た感覚で、音楽が心底好きな人が集まってくる匂いがするんですよね。いわゆるオーディオマニアとはちょっと属性が違う人々が入りやすい空気感があって、これはオーディオの世界の間口を広げて敷居を下げる良い効果があるんじゃないのかなあ。

オーディオ業界に携わる者として、音楽を愛する者として、新米アナログファンとして、とてもワクワクするお店の登場に嬉しくなっちゃいました。

あ、今日も抜かりなく獲物をゲット。ツェッペリン「Ⅲ」の2014年リイシュー盤。感想は長くなるのでまた今度機会があれば!

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ソーセージとアナログレコードと。

先日、職場の人からドイツ出張土産のソーセージを頂いたので、帰りのスーパーでオートマティカリーにドイツビールをパーチェイスドイツに関連したLPがあれば完璧なジャーマン・アナログ・ナイトだったんだけど、残念ながら何一つ持ってないのでマイルスからのレッド・ツェッペリンというドイツ感ゼロの流れに。とはいえ至福〜

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以前の記事(アナログ沼の深淵が… - ペンギンの二度寝)で、買ったツェッペリンの「Ⅳ」のLPの音が残念、と書きました。が、その後聴き続けていたら…あいかわらず音の歪みは健在なのに何故か…25年来聴き慣れたCDよりLPの方が好きになりつつあるんですけど…!
気持ち悪いと思った音の歪みは、いつの間にかスルー出来るように成長(?)してまして。最初は「Ⅳ」のLPを聴き始めてもやっぱり楽しめない!とCDにチェンジしてたのに。
安いアナログプレイヤーだから高い精度の再生はそもそも無理なんだけど、アナログ特有の美味しい音がちゃんと鳴っているのに気付いちゃいまして。CDでは得難い生々しさやダイナミズムはやっぱりライブで聴くのと似た感覚があるのかもなあ。
 
私はオーディオ関係の会社に勤めているため、ハイエンドのプレイヤーやアンプが本気でアナログレコードを再生した時の凄味…有機的な実体感、リアリティと説得力を持った音を知っています。
そしてそんな音を実現するにはかなりコストがかかる事もよーく知っております。
だから、宝くじでも当たんなきゃ納得する音は手に入らないのかー!と耳だけが経験を積んでしまって懐具合との釣り合いが全く取れない我が運命を呪ったもんです。
 
ところがこのツェッペリン「Ⅳ」の一件で、アナログという沼はめちゃめちゃ深いけれど、案外広さもあることが分かりました。
特別お金をかけなくても十分楽しめる懐の広さ。ただのノスタルジーで片付けられない不思議な引力。これは体験しないと分からないぜぇ〜。
最近新譜で出してるLPにもこの魅力があるのかは、聴いたことがないから分からないけど(何しろほとんど録音はデジタルだろうし)、CD時代以前の音楽が大好きな人は特にハマるんじゃないかなあ。うふふ。おいでませーアナログ沼。
あ、昨夜渋谷の素敵なオーディオショールームに行ってきましたよ。その模様は次の記事にて!
 

DNAが反応する音楽。細胞が喜ぶ宝石。

先日、ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)というピアニストの演奏を聴きに行ってきました。

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 彼はジャズに分類されてるようだけど、1つのジャンルに当てはめることが難しいミュージシャンです。私はまだ彼のことはよく知らないけれど、二年前たまたまタワーレコードの試聴コーナーでLuys i Luso」というアルバムを聴いてその場で引き込まれ、迷わず買ってしまいました。

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ティグランはアルメニア出身とのこと。調べるとアルメニア黒海カスピ海の間のコーカサス地域の国でその歴史は古く、旧約聖書の中でノアの方舟が漂着したといわれるアララト山は(現在はトルコ領だけれど)アルメニア民族の象徴の山とされていたり、歴史上はじめてキリスト教を国教と定めた国だということで、古いキリスト教の伝統が今に伝わっているんだそうです。

「Luys i Luso」はそういった伝統を持つアルメニアの宗教音楽を掘り下げ、聖歌隊の歌唱とティグランのピアノのみで構成された、透徹した美しさを持つアルバム。晴れた冬の朝はこれを聴きたくなります。

そして今年発売されたピアノソロ・アルバムAn Ancient Observer〜太古の観察者〜Amazon CAPTCHAは、ピアノとシンセサイザーと本人のボーカルから成る作品。

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今回の公演はこの新作の曲を中心に演奏されました。会場は音響が良いことで知られた築地の浜離宮朝日ホール

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ステージ中央にはグランドピアノとシンセ。演奏が始まると場内の照明は落とされ、いくつかのちいさな電球が曲に合わせて明滅するのみの演出。ティグランはTシャツ姿で弾いてるのに、まるで中世の仄暗い教会のミサか何かような、神秘的な雰囲気に陶然となってしまう。

新作の曲は「Luys i Luso」と比べると宗教音楽的な成分は少なく、ピアノのジャズ的なアプローチにシンセ、彼独特なハミングやヒューマン・ビートボックスも加わりとても現代的な作りになっているはずなのに、何故か、DNAに刻まれたはるか遠い時代の記憶を呼び覚まされる感覚がある。何なんでしょうねえ。日本や極東からほど遠い地域の音楽…ケルトやジプシーの音楽に、胸が痛くなるような懐かしさを感じてしまうことがあるけれど、それに似た心の震えがありました。

この日のライブは大盛況で、なんとアンコールが三回も!

ティグラン・ハマシアン、素晴らしい音楽家でした。

 

そんな文化的・芸術的感興の余韻は会場の外に出れば、わりと呆気なく消えてしまう運命でした。なぜならここは築地。うにと魚介のひつまぶし。宝石箱。

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ありがとう築地。文句のない夜でありました。

若き芸術家の個展にて。

今日は美術の話題。週末、藤沢市で開催されている大橋朋佳さんの個展に行ってきました。

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良い絵でしょう~。

大橋さんは神奈川県の養護学校高等部に在学中で、小学生の頃から絵を描いていて、いろいろな展覧会に出展したり各種コンクールで受賞したりと活躍されているそうです。

www.geocities.jp

私は縁があって今回の展覧会のチラシ作りをお手伝いしたのですが、ご本人にお会いしたことも原画を見たこともなかったので、ぜひ生で観てみたい!と思い足を運びました。

会場は障害者福祉事業を展開している光友会の建物の一角を展示スペースにした「かわうそギャラリー」。ここでは障害当事者の作品だけでなく、地域の方々の作品発表や様々なワークショップをする場としても活用されているとのこと。あたりは田園風景が広がるのどかで気持ちの良い場所です。花壇にはバラなどお花がいっぱい。良い季節ですね~。

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中に入ると切り株がぽこぽこと。木の香りが部屋中に漂ってすがすがしい…。

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やはり絵の前に立つと迫力が違います。大橋さんの色使いはビビッドで一見ポップな感じだけど、背後にはわずかに緊迫感を含んだ静謐があるように感じました。

富士山の絵を多く描かれてますが、私はむかし富士山の山小屋でバイトしていたことがありまして。悪天候の時や朝焼けに染まる時間帯は、美しいだけではなく恐ろしさも秘めた山へ畏敬の念をおぼえたものです。大橋さんが描いた静謐にはそんな感覚が宿っている気がします。まだ若いのに(16歳!)独自の表現をつかんでいる画家さんなんだなあと感服いたしました。

会場は平日のみの開館ですが6月2日までの開催です。興味を持たれた方は↓の詳細情報をご覧くだされ!

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レッド・ツェッペリンと過ごした季節。そして今。

レッド・ツェッペリンのアナログレコードの事(アナログ沼の深淵が…)を書いた流れで、以前の記事(最初に影響を受けた音楽)の続きで私の"大ツェッペリン時代"について書きます。

 ↓は多分誰もがTV等で聴いたことがある「移民の歌

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Led Zeppelinは、1968年〜1980年にイギリスで活躍したロックバンド。一般にハードロックの代表格とされているけどそれのみならず、ブルースやファンク、ブリティッシュ・トラッドフォークにインドやアラブの音楽までも取り入れた幅広い音楽性を持ったバンドです。

↓ハードロックの古典「胸いっぱいの愛を」メンバー全員が見目麗しい~。

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小学校高学年のとき男闘呼組で音楽に目覚めた私ですが、同時期にザ・ブルーハーツで目覚めた弟がさらに探究を深めて手を出したロック・レジェンド達の音源の中にこのレッド・ツェッペリンがあったのが、最初の出会いでした。

90年代半ば、小室サウンドや渋谷系が全盛のころ、田舎の女子高生だった私は部屋の中で一人、安物のCDラジカセを前に置いて座りツェッペリンばかりを聴く日々。学校で話が合う訳がありません。

でも曲の中に没入すれば、豊かな世界が待っていました。分厚いギターリフと重厚なドラムはシンプルにアドレナリンを誘発。繊細なマンドリンの音色は遠いケルトの世界を想わせ、エキゾチックな音階と不思議なリズムは峻厳なヒマラヤの山々を出現させた。ブルース、ファンクなど"黒い音"の成分をベースにして、洋の東西、古今を問わず彼らの愛する音楽が掛け合わされれば、"Led Zeppelin"の文字が刻印された唯一無二の世界となる。CDをトレイにセットすれば一瞬でそこへ飛んで行くことが出来た。

ケルティックな曲「限りなき戦い

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↓一番好きな曲「カシミール

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この女の高校時代はだいぶ暗かったんだろうと想像された方々、おおむね当たってます。90年代半ば、ルーズソックスやポケベル、プリクラなど女子高生カルチャーがもてはやされた時代にどんぴしゃで女子高生だった私は、そのカラフルであけすけでポップな空気感に背を向けて、70年代の音楽を聴いたり絵を描いたりしてました。懐かしい。

ツェッペリンはそんな私のインスピレーションの源になったり、思春期の鬱屈したエネルギーを穏当に解放する手助けをしてくれたり。「やっぱり若者にはロックが必要だよなぁ〜。90年代よりずっと息苦しい時代の今、若いコたちにロックは足りてるのかしら?」と今、四十路の私は勝手に老婆心ながら思いを馳せてしまう。いや、むしろ心身ともに不安定になりやすい上に責任も重い私たち世代の女—既婚・未婚・子供や仕事のある、なしに関わらず—こそ、良いロックが効くかもしれないなぁ。

更年期 ロックンロールで Break on through

なんか詠んじゃった。英語部分は一息に読んで5文字感出してね。

いやそこはドアーズじゃなくツェッペリン使えよというツッコミは受け付けません(笑)

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アナログ沼の深淵が…

前回(OTOTEN。そしてアナログ。 - ペンギンの二度寝)の続きです。ハナシは数日前にレッド・ツェッペリンのLPを買ったところからはじまります。レコードプレイヤーを我が家に導入して一月足らず、ついに壁が現れました…。Dazed and Confusedです。

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手に入れたのは1971年発表のタイトル名が無い、バンドの4枚目のアルバムで、通称「Led Zeppelin」と呼ばれているもの。UK盤で、後で調べたら1978年ごろにプレスされたものらしい。

 

アナログレコードは、同じ音源でも発売した国や時期、ロット等で音質に微妙な違いが生まれてしまいます。何しろ、音声信号が刻まれた金属の型を塩化ビニールの塊に押し付けて一枚一枚の盤を作るので、大量に製造するうちにその型や、その型の基になった原盤(マスターテープ)が劣化したりなどなど、物理的な要素が大きく作用します。

www.toyokasei.co.jp

(レコード製造の現場について、コチラの記事が【新企画】 HMV新入社員奮闘記 〜第1弾:アナログ工場見学〜|ローチケHMVニュース面白かったですよ)

 

初期プレスのものが音が良いとか、いやこのバージョンが最高だとか、マニアやコレクターの探究は凄まじく、希少盤はとんでもない価格だったりします。私はそこまでこだわらないけど、せっかく買うならほどほどの音だといいなーという感じ。それで何となく古めのUK盤が良さげかな、ってことで上記のものを手に取った次第です。

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この「Led Zeppelin Ⅳ」は高校時代にCDで数え切れないほど聴いてたアルバム。だから嬉しくて、家に着く前にカフェで中を開けちゃいます。もうLPサイズのジャケットというだけで何らかの脳内物質が分泌されます。中を開くと、ああ、「天国への階段」の歌詞に内ジャケの隠者…とうとう手に入れたのね、私は!

そして肝心のディスクを取り出すと…

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 !! 紫!? 

え、なにこれ。あ、ジャケットの右上に"Coloured Vinyl"って書いてあった。カラーレコードってことね。イギリス英語ではcolorのスペルが違うんだった。ネットで調べたら1978年の限定盤だそうです。なるほど。

o-tsukareco.ocnk.net

そして家に着き急いでレコードを聴く準備をし、いざ針を落として耳を澄ませると…”Hey, hey mama said...” うーん…こんなもんかなぁ……ブチッ…っていきなり針飛びかいぃ!

落胆したもののそのまま聴き続けますが、なぜか楽しめません。3曲目の「限りなき戦い」で違和感が増幅。マンドリンアコースティックギターの音が歪んでるような? そしてツェッペリンの代表曲ともいえる「天国への階段」はもはや違和感で気持ち悪い…。私が聴き慣れたCDよりピッチがほんの少しだけ低い? アコギの音は所々で歪んで、伸びたテープみたいな音(若い人は分からないかな)。他の曲ではほとんど気にならないけど、アコースティックな曲では気になってしょうがない。あ~~もう何でなのー??

 

その後、某所のシステムでこのLPとCDをかけて、アナログ先輩K氏にも聴いてもらったら、やはりピッチはわずかに低いとのこと。リマスターの時などにピッチをいじることは時々あるそうですね。音の歪みは我が家の音よりはだいぶマシだったから、それは家のプレイヤーの回転ムラかなんかかもしれない。あ、針飛びはなぜか3回目の再生で無くなってました。

やっぱりむかし相当聴き込んだから、CDの音がこびりついてるんだろうなあ。どうしよう、もっとグレードの高いアナログプレイヤーが欲しい! やばいです。泥沼コースに片足がとられてしまった…いやもう両足か? 落ち着け、わたし。

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