ペンギンの二度寝

アナログレコードをはじめた女。音楽や本、旅の記録

漆黒の麗人 Rega Planar3がやってきた。

先月の終わり頃、我が家にやってきた新しい相棒のターンテーブルRega Planar3をようやくご紹介します。

f:id:naco-7:20170713185101j:image

美しいでしょう〜。黒光沢仕上げの本体キャビネットは鏡のよう。

f:id:naco-7:20170714073718j:image

レコードを載せるプラッターは透明度の高い12mm厚のガラス。回転する様子を眺めてうっとり。

f:id:naco-7:20170715221824j:plain

ちょっと見えづらいけど、この青いのがカートリッジ(付属品のElys 2)。先端の針でレコードの溝に刻まれた音楽をピックアップし、ボディの中で発電して電気信号に変換する重要な部分。これを様々なメーカー・機種に交換して音色の違いを楽しめるのもアナログの面白いとこ。私もいずれは!

 
部屋に置くのが嬉しくなるデザインのターンテーブルって、同価格帯では無くて。フォノイコライザー付きとかUSBでデジタル出力とか私には必要ない機能が載ってるのも多くてねえ。(余計な回路があると音が悪くなるし価格も上がるし

 

ディープなオーディオマニアの方からはRegaなんてただのお洒落家電だ〜なんて揶揄されたりもするようですが、イギリスで40年以上、アナログを中心に研究・開発・生産を続けてきた老舗メーカーで。デザインだけじゃなく、お値段以上のパフォーマンスで世界的に広く支持されてるそうですよ。

kanjitsu.com


Made in Englandにこだわって、製品はもちろん普通は外部から買うような部品も自社工場で製造しているらしい。創業者で社長のロイ・ガンディー氏は今もエンジニアの一員として開発に携わっているとか。こういう職人気質の人、好きですね〜。

www.google.co.jp

 

下位モデルのPlanar1と2は箱を開けてすぐに使えるけど、このPlanar3はトーンアームの水平を取ったり針圧(針が盤面にかける重さ)を調整したりの初期設定が必要。

f:id:naco-7:20170715225820j:plain

CDと比べるとかなり手間がかかるけど、私はこれがやりたかったんですよね。なんか一丁前になった気分~。

このPlanar3のセッティングはWebページにHow to動画(rega Planar3 クイックガイド)があって簡単でした。ターンテーブルの知識がほとんど無い人は<始めよう!アナログレコード入門:プレーヤーのセッティングから再生までの手順とは? >などPhile Webというオーディオ情報サイトや各種入門本(アナログレコード初心者からマニアまで!最新おすすめレコード・音楽解説本 )をよく読んでからがいいと思います。もしくはRega Planar 1 でお手軽に…がいいかも。


さて肝心の音です。
前にも書いたけど、新しいターンテーブルが欲しいと思ったきっかけとなったのは盤質が悪い1978年頃プレスのレッド・ツェッペリンⅣ。↑写真の紫の盤ね。借りていたプレイヤー(Denon DP-29F)では"天国への階段"等の音の歪みがひどかったけど、Regaちゃんはさすが! 盤質自体の問題は多少残ってるけど、ちゃんと音楽として楽しめるレベルで再生してくれてる〜。音の解像度、深み、実体感などなど全ての要素が段違いです。まあ価格差からして当然と言えば当然だけど、まずは一安心。


レコードの不安定さは味として楽しむという人もいるし、私もそれに慣れてきた頃は"多少の歪みはご愛嬌、アナログの良さは感じられるからまあいっか"とも思ったけれど。でもやっぱり、歪みは無い方が断然いい!
CDなどで音楽を聴いてる人はそんなの当たり前やんって思うでしょうが、アナログには少々の歪み程度では損なわれない不思議なサムシングってのがあるから厄介な沼なんですよね~。


Rega Planar3は機械としての正確性・安定性は(私にとっては)十分高いレベルな上、そのサムシングも発揮してくれます。最近はまっている藤圭子のライブ盤では今まで聴き取れていなかった楽器の音が聴こえるし、声の実体感が増した事で藤圭子が細やかに表現するニュアンスが沁み入ってくる。"アカシアの雨がやむとき"の慈しむようなトランペットの響きはより深まり、報われない恋をする女性の暗い幻想を優しく慰撫する。ブラボー。思わずPlanar3へ向けてグラスを掲げてしまった。

www.youtube.com

ありがとうRegaちゃん。これからレコードを買うのもさらに楽しみになりました♪

f:id:naco-7:20170716010853j:plain

 

ATC君が心を開きはじめた

次回はRegaターンテーブルの記事をと予告したけど、やっぱりもうちょいATC君のことを。
前回の記事(ようこそ、手強いスピーカーATC君! - ペンギンの二度寝)で、買ったばかりのATC SCM10というスピーカーが、私のアンプが非力なせいでイマイチな音だったと書いたんですが…
パワーのあるアンプを導入するまでは仕方ないと思ったんだけど、少しでも良くなるようにと、セッティングを見直したり機器の間をつなぐラインケーブルをグレードアップしたら、予想以上の効果が出まして。

目指す音にはまだ遠いけど、そこそこ音楽を楽しめる感じにはなったかな。まあ今まで使ってたケーブルがTV売り場のワキで売ってるようなやつだったからなあ。ごめんねATC君。

 f:id:naco-7:20170708080206j:image

Stylus&Grooveさんで聴いた時に感じたATCのキャラクターを、このケーブルを使うことでうっすら感じられました。
ギターの弦にピックや指が当たる生々しい感触やエレキギターの艶っぽさ、歌手が声を張ったときの、聴く側の心をぎゅっと掴んでしまうきらめき。うむ、セクシーガイATC君の片鱗が見えて参りましたな。

 

こんな感じで少しずつ音を作っていくの、楽しいですよ。レコードやハイレゾ音源はもちろんCDにも、驚くほど深く緻密な音楽情報が詰まってるので、その音の引き出し方によって質感や雰囲気はけっこう変わっちゃうもんです。

f:id:naco-7:20170708080644j:image

ただ、機器のグレードを上げれば解像度が上がったり聴こえなかった音が聴こえるようになったりするのは当然だけど、機械的・電気的特性が高いからといって必ずしも魅力的な音になるとは限らなくて。聴くのは"音楽"だから、高級なモノを買えばすぐに自分の好きな音の世界が手に入るって訳でもないのが面白いところです。

クラシックを美しく奏でるもの、ジャズをジャズらしく鳴らすものなどいろいろあるけれど、私が選んだATC SCM10はロックが得意分野らしい。私は最近ロック以外を聴く方が多いけど、直感的にこれだ!と思ったのはやっぱりロックで育ったからかなあ。

 こんな感じで、私は新しいオモチャで毎日遊んでます♪

 

次こそRegaターンテーブルについて書きます!

 

ようこそ、手強いスピーカーATC君!

この春からアナログレコードにはまり、借り物じゃなく自分のターンテーブルが欲しい!とうずうずしてた数ヶ月。いよいよ決心をして購入したターンテーブルと、一緒に買ってしまった中古のスピーカーが先週届きました。

いろいろと聴いてたのでなかなかブログ書けずでしたが…

別便で届くことになっていて、先に届いたのはATCのスピーカーSCM10。
真っ黒な小さめボディ。でもどこかふてぶてしい面構え。ようこそ我が家へ。これからよろしくね。

f:id:naco-7:20170704225342j:plain


早速セッティング、そして音を出してみますよ! まずはレッド・ツェッペリンⅢの"Gallows pole"。

Led Zeppelin - Gallows Pole fordítás hunsub - YouTube


悲しげなアコースティックギターのイントロから始まってバンジョーマンドリン、タブラにエレキギターと無国籍に熱くなっていく展開がかっこいい曲なんだけど…う、あれ…音が…薄い…ていうかチープ…
まじか、と一瞬焦ったけれど、実はこれは想定内でして。ATCというメーカーのスピーカーは鳴らしづらい事で有名らしく、購入したお店のStylus&Grooveさんからはもちろん、オーディオ先輩からも「このスピーカーをドライブするには駆動力のあるアンプが必要だ」とのアドバイスを受けてて。

今使ってるアンプは借り物でちょっと非力なんですよね。近いうちにパワフルな奴を導入予定なので、それを見込んでのATC君だったんだけど、分かっててもやはりお店で聴いたのとは程遠い音を聴くと軽くダメージを受けます…。


まあ新アンプを導入してケーブルや各機器の設置など見直したりして追い込めば、きっとこのATC君は魅惑的な音で鳴ってくれるはず! 音楽の美味しいとこを響かせる色気のある音を目指しますよ私は。うひ、楽しくなってきた〜。

( ATC君は特に手強いやつだけど、特別な忖度をしなくてもちゃんと鳴ってくれるスピーカーはいろいろあります。)

 

一般的に女性は機械に疎いというイメージがあって、私も超文系だから昔は機械や電気に苦手意識がありました。

でもオーディオメーカーに勤めて勉強して、感動するほど素晴らしい音で音楽を聴いたり、オーディオが本当に好きな人達の話を聞いたりしてるうちにちょっとずつ、機械や電気が分かってきました。まだまだ不十分だけど、興味があれば理解出来てくるもんですね。
オーディオマニアの方って99%が男性、しかも日本では高齢化が激しく、オーディオイベントに行けば一目瞭然でそれが分かるほど。そんな状況だから、若い人や女性から見るとオーディオという趣味は古臭いものに見えちゃうんでしょうね。ほんとにもったいない〜。オーディオ、面白いんだけどなぁ。

 

普段イヤホンで音楽を聴いてる方々、スピーカーも良いですよ。

集合住宅で大きな音が出せない、という方もいますが、テレビと同じくらいの音量でもスピーカーの良さは感じられます。まあ低音がぶいぶい出るタイプのやつで木造アパートだと近所迷惑だろうし、あんまり大きくて立派なスピーカーだとその本領を発揮しづらいと思うのでお店の人などに要相談で。

価格.comさんのページが分かりやすそう。

 

ちなみに私の家は鉄筋コンクリートだけど音漏れは心配なので、スマホアプリのデシベルメーターで測りながら時間帯によって音量を調節してます。

Sound Level Analyzer Lite - かんたん騒音計

Sound Level Analyzer Lite - かんたん騒音計

  • TOON,LLC
  • ユーティリティ
  • 無料

 鼓膜を震わせるだけじゃなくて、身体全体が音に包まれる甘美な時間。さいこう。お気に入りの飲み物を用意したりキャンドルを灯したりして、その時間をさらに楽しむ仕掛けを盛り込んで自分をねぎらうと豊かな気持ちになります。

↓は新ターンテーブル&スピーカーを一人で祝った模様。アナログ先輩からお祝いで頂いたシャンパンのミニボトルと共に。幸せ~。

f:id:naco-7:20170704193635j:image

気付いたらスピーカーだけでこんなに書いてしまった。肝心のRegaターンテーブルのレポはお次の記事で!

 

梅雨の晴れ間の決断。

f:id:naco-7:20170626010824j:plain

とうとう大きな決断をいたしました。春からこのブログで散々アナログレコードの楽しさを書き散らかして参りましたが…新しいターンテーブルを購入しましたぁ! 

イギリスの老舗オーディオメーカーRega(レガ)のPlanar 3です。まだ我が家に到着してないけどこれです↓

Planar3 | KANJITSU DENKI CO.,LTD.

しかも予定していなかったのにスピーカーも新調することになりまして。以前レッド・ツェッペリンのレコード試聴イベント(Zep「Presence」と新しいオーディオ店 @ 渋谷。)にうかがったオーディオショームの…stylus-groove.com

Stylus&GrooveさんのTwitterInstagram で、中古のATCのSCM10というこれも英国製のスピーカーが紹介されていて、"没入感の高いスピーカー"とのこと。これは私が好きな音が鳴りそう。。。

SCM10 Signature Edition | ATC Loudspeakers ←これは新しい復刻版のほうだけど。

 

ターンテーブルの方は、会社の先輩などから勧められて程度の良さそうなヴィンテージを、前のめりになってヤフオクや中古店で探してたんだけど…「私、初心者なのにそんな上級クラスに手を出すの早すぎじゃね?」と急ブレーキ。そこで熟考の末、Stylus&Groovさんで取り扱っている、お値段以上のパフォーマンスということで評価の高いRegaが良さそう、しかもヴィンテージを買う予算でATCのスピーカーも一緒に(ちょっとオーバーするけど)買えそうじゃないですか!との妙案にテンションが上がっちゃいまして。

そして再びStylus&Grooveさんで試聴をさせていただきました。

f:id:naco-7:20170625215251j:plain

 rega Planar 3とATC SCM10の組み合わせ、なかなかようございます♪ Harbeth(ハーベス) HL compact 7es-3というスピーカーと聴き比べましたが、両方とも魅力的な英国サウンド。Harbethは毛並みが良く落ち着いてバランスの良い響きです。

ATCは品の良さがありながら少々暗めで、いい子ちゃんじゃない鳴り方。ロックのギターやジャズのホーンなんかの音が前に出てきて、その音楽のおいしいとこを聴かせてくれる。ハイエンドとは程遠いけれど、ブリティッシュ・ロックのミュージシャン…例えばミック・ジャガーみたいな色気を感じさせます。やだ…好きになっちゃうじゃない、悪いオトコね!

肝心のターンテーブルRega Planar3ですが、正直私は各社・各価格帯での比較試聴をした経験がないので、どうジャッジすべきか少し迷いました。隣に置いてあるWell Tempered(ウェルテンパード)の古いモデルと比べると音の実体感や深みの点で劣ると思ったけれど、いろいろな曲をかけても不安定感を感じさせず、私にとっては十分魅力的に鳴っていました。本当はもっと同等機種と聴き比べをすべきなんでしょうが、「他社の同価格帯ではこんなレベルの音は出ないですよ」というお店の方の声(他の人やネット・雑誌でも同様の意見が多かった)と、なにしろ秀逸なデザインがアドバンテージになりました。透明なガラスのプラッター(レコードを載せるとこ)と漆黒に輝くキャビネットの美しさをご覧くだされ…。

f:id:naco-7:20170625235616j:plain

試聴をしてから一旦帰って冷静に検討して、やっぱりRegaちゃんとATC君を私の部屋に迎え入れたい!との思いを強くしました。それで週末、またお店にうかがって購入決定。ひゅう~、とうとう本格的にオーディオの世界に入ってしまいました~。

今回、Stylus&Grooveさんには大変お世話になりました。お店の方がミュージシャンだったりで音楽の話も楽しく、アドバイスも率直でフランクにお話してくれるので、アナログとか興味あるけどオーディオ店って行きづらいな~って人にはおススメですよ。 Rega Planar3の下位モデルPlanar 1 .も聴いたけど、なかなかの実力にびっくり。ちゃんと音楽的な鳴りをしてるし。今流行のArchive LP(ION AUDIO)を卒業してもっといい音が欲しい!デザインも良いやつで…なんて思ってる人には良い選択肢かも。別にアンプとスピーカーは必要になるけど。この渋谷のStylus&Grooveさんで気軽に聴かせてもらえますよ。

はてさて間もなく我が家へやって来るRegaATCの英国コンビ、この部屋でどんな風に音楽を奏でてくれるんでしょうか。まずはツェッペリンだな。うふふ。楽しみ―。

藤圭子に恋をして。

f:id:naco-7:20170611101442j:plain

1970年10月23日、渋谷公会堂で開催された藤圭子デビュー1周年記念リサイタルの模様を収めた「歌いつがれて25年 藤圭子 演歌を歌う」の中古LPが先日届きました。

前回新宿と吉祥寺で出会った70年代の歌姫たち。で書いたように大変な名盤と評判のものなので、これはちゃんと準備を整えて拝聴せねば!ということで仕事帰りに日本酒とするめを少々。「演歌」にマリアージュさせようとの目論見。まあ酒に燗は付けなかったしイカもあぶらなかったけど。ところがいざ盤に針を落として聴き入っていると、これは米の酒じゃない、バーボンだわと。Jack Daniel'sプリーズ!…つまり、藤圭子はブルースでした。曲調が演歌だろうがムード歌謡だろうが関係なく。

www.youtube.com

一曲目、暗闇の中から浮かび上がるように、「夢は夜ひらく」がはじまる。日本人形みたいに謎めいた美少女(当時19歳)が、こんなドスの効いたハスキーボイスでブルージーに歌っていたんだから、そりゃあ世間を騒がせるでしょうねぇ。娘の宇多田ヒカルが「遠く及ばぬわわ」とツイートしたように、この曲を含む一枚目のアルバムから二枚目と連続して37週オリコン一位という現代ではタイプミスか?と思っちゃうほどの大記録を打ち立ててます。しかしなんという母娘だ…。

 

www.musicvoice.jp

有楽町で逢いましょう」は本家フランク永井のムード歌謡的抒情とは違って湿度が低い。だけどサビの"ゆ〜うらくちょ〜おで…"の一節の絶妙な節回しだけでもその情感にため息が出ます。

 

www.youtube.com

「黒い花びら」は水原弘の曲で初恋の人を亡くした男の歌。大袈裟な詩的装飾が無く、特にサビには驚くほど普通の言葉しか並べていない永六輔の歌詞に、中村八大がつくる独特な哀調のメロディーラインが合わさる。その詩と曲が持つ不思議な魅力を藤圭子は……いや、とにかく聴いて頂きたい! 聴き込むほどにその成熟した表現力に参ってしまう絶唱です。

www.youtube.com

彼女のことは知識としては知っていてもまともに歌を聴いたことがなかったんですよね。40代半ばより若い人々や洋楽中心に聴いている人たちなんかも、こんなにすごい歌手がいたとは…って人が多いでしょう。じつにもったいない。特にブルースや70年代とかのロックが好きな人は気に入るんじゃないかなあ。

 

今回ご紹介のライブ盤は超おすすめなんだけど、中古LP以外だとCDボックスセットになっちゃうのよねぇ。全6枚に豪華ブックレットが付いて1万円+税。うーむ、人には勧めづらい…。

www.sonymusicshop.jp

ソニーミュージックさん、単品で出して頂けませんかねぇこの貴重な音楽遺産を。出来ればLP再発も所望。アナログプレイヤーが若い人にも売れてるから、ジャケットをセンス良く作って(アナログ使いの若者はおしゃれさんが多いからボックスセットのセンスだとキツいでしょう)上手くコマーシャルすればけっこう売れると思います。古くても上質なものを探し出すのが好きなタイプの若いコの琴線に触れるんじゃないかな~。上の世代の演歌・歌謡曲嫌いの方々だって、昭和フレーバーじゃない新たな衣装を着せた藤圭子を提示したら、興味を持って再評価する人も出てくるんじゃないかしら?

こんな名盤を懐メロという扱いにしておくのは罪ですからー!

 

新宿と吉祥寺で出会った70年代の歌姫たち。

f:id:naco-7:20170606234843j:plain

このところ立て続けに買ったツェッペリンのアナログレコードが少々高めだったこともあり、ちょっとレコードハンティングは控えようかなあと考えてた矢先、所用で新宿に出かけたらやっぱり我慢出来ずレコードショップに行ってしまった。むむむ。

渋谷店に続き去年アルタにオープンしたHMVのレコード専門のショップをちらりと…。

recordshop.hmv.co.jp

まずはまだ買ってないツェッペリンのアルバムを物色。だけど最近実際買ったものやネットの情報などを考え合わせると慎重になってしまいます。ツェッペリンはもうちょっとよく調べてから買おうかなあ。

それで他のものも探してみるけど、なかなか値段との折り合いが付かず。だんだん場数が増えてきたせいか、最初と比べて慎重になってきたなあ。

そこで今まで見てこなかったEPコーナーへ。EPは直径17cmの小さいレコードで主にシングル曲用のもの。小学生のころ初めて自分の小遣いで買った音楽が男闘呼組のシングルEPでした。懐かしい。

そして前から気になっていた藤圭子のEPの中から「新宿の女」と「みちのく小唄」をお買い上げ。二枚買って1000円ちょっと。よしよし。

www.youtube.com

それから、せっかく新宿まで来たからもうちょっと足を伸ばして吉祥寺へ。昔、5年ほど住んでいたことがある大好きな街です。今年3月にオープンしたHMVレコードショップの3号店HMVレコードショップコピス吉祥寺店ディスクユニオン吉祥寺店 をハシゴしたけど、これというものに出会えず…。なのでちょっと離れた井の頭通りの方にあるココナッツディスク吉祥寺店へ初めて行ってみました。

| COCONUTS DISK KICHIJOJI

ようやく見つけた、今日の決定打! アルゼンチンのフォルクローレ歌手、ヒナマリア・イダルゴ(Ginamaría Hidalgoのスタジオアルバムと1975年日本公演のライブ盤。この二枚のLPを買っても2000円でお釣りがくるなんて~。アナログレコードの楽しみの一つはこれです

www.youtube.com

 

この曲をアナログで聴いて素晴らしいと思ってて、いつかLPが欲しいと思っていたのです。よかった~。家に帰ってから早速聴いてみます。ヒナマリアちゃんの日本公演では「浜辺の歌」を日本語アカペラで歌っています。途中から若干日本語があやしくなるけど、これがほんとうに美しい。一時期は日本でも結構人気があったそうだけど今はあんまり知られてないっぽい。非常にもったいない。是非↑のyoutubeで天上の歌声を聴いてみて!

そして藤圭子。ちょっとすごいですよ、宇多田ヒカルのお母さん。EP盤じゃ物足りなすぎる。いそいでネットでLPを検索です。どうやら1970年の渋谷公会堂のライブ盤が超名盤にして希少盤らしい。昨年他のライブ盤と一緒にようやくCD化されボックスセットで発売中とのこと。

www.110107.com

どうしよう~。これも欲しいけどやっぱりアナログの音で聴きたいよう! 

悩んだ末、ヤフオクでLPをぽちっとしてしまいました…。初ヤフオクです。やばいです。私はこれから自制心を保てるのか? 財布のひもをぎゅっと締めながら、到着を待ちましょう、ね。なこさん。

 

 

Zep「Presence」と新しいオーディオ店 @ 渋谷。

f:id:naco-7:20170604213444j:plain

最近アナログレコード関連の情報をネットで検索していたら、オープンしたばかりの渋谷のオーディオショールーム "Stylus & Groove"という何やら良さげなところを発見。スタイラス・アンド・グルーブ、レコードの針と溝。そのネーミングからもお店の志とセンスがうかがえます。

stylus-groove.com

 

HPによると毎週試聴イベントがあって、2回目の6/1はツェッペリン7枚目のアルバム「Presence(プレゼンス)」特集ですと⁉︎ 個人的にアナログ祭りにしてツェッペリン祭りを開催中の私はモチロン行って参りましたよ。

 

渋谷駅から徒歩 8分、静かな住宅街の中の比較的小さなお店。アナログにこだわりを持った高級オーディオ機器や高音質盤レコードを取り揃えていながら、室内はカジュアルでセンス良くコーディネートされてます。これは若い人や女性でも行きたくなるわぁ。

www.instagram.com

イベントはすでに始まっていて、A面最後の「Royal Orleans」がわりと爆音で再生中。お飲み物は?と渡されたメニューにはコーヒー等の他にビールが…。素敵すぎる。オーディオの店やイベントでアルコールが出るなんて初めて!(あ、イベント時以外は出していないそうです〜)

続いてB面 を通しで、その後店内の高音質盤からリクエストを募ってプレイ。私が持参した「」や「Physical Graffiti」からも何曲かかけて頂きました。ありがとうございました!

今回のデモ機器はEARの真空管アンプやHarbethのスピーカーなど。アナログらしい音の濃さや厚みが、「Presence」全編のタイトでソリッドな演奏をより太く強く表現し、まさにプレゼンスが増した音でカッコよかったです。

 

f:id:naco-7:20170605005013j:plain

Presence」はツェッペリン前期の人気作と比べると若干マイナー感があるので、なぜ今回これを?と不思議に思ってお店の方に聞いてみたら、ミュージシャンの間ではこれが断トツの支持率だそうですよ。今回改めてキレッキレの演奏を再認識したのでなるほどな〜と納得。

このお店はミュージシャンやレコーディングエンジニアの方々によって運営されているとのことで、確かに多くのオーディオショップとは違う感性で成り立っている感じ。小さくて居心地の良いライブハウスに似た感覚で、音楽が心底好きな人が集まってくる匂いがするんですよね。いわゆるオーディオマニアとはちょっと属性が違う人々が入りやすい空気感があって、これはオーディオの世界の間口を広げて敷居を下げる良い効果があるんじゃないのかなあ。

オーディオ業界に携わる者として、音楽を愛する者として、新米アナログファンとして、とてもワクワクするお店の登場に嬉しくなっちゃいました。

あ、今日も抜かりなく獲物をゲット。ツェッペリン「Ⅲ」の2014年リイシュー盤。感想は長くなるのでまた今度機会があれば!

f:id:naco-7:20170605002837j:plain